季節を問わず、キャンプって特別な時間ですよね。
青空の下で自然を満喫しながら、家族や友人たちとワイワイ過ごすひととき。そんな中で食べるごはんは、何気ない料理でもなぜか格別に感じるものです。
とはいえ、夏は気温が高く、食材が傷みやすかったり、火を使うのが億劫だったりと気になることもいろいろ…。
だけど、ちょっとした工夫を知っておけば、暑い夏でも「美味しくて、安心・安全」なアウトドアごはんが楽しめます。
この記事では、家族やグループなど大人数で楽しめる夏キャンプのごはんをテーマに、
- みんなが喜ぶおすすめキャンプ飯
- 夏に役立つ食材の保存&持ち運びテクニック
- 調理・片付けを楽にする便利グッズ
- 食中毒や暑さ対策のコツ
など、すぐに使える実践的なアイデアをぎゅっと詰め込みました。夏のアウトドアごはんをもっと快適に楽しむヒント、ぜひチェックしてみてくださいね。
1. 大人数で楽しめる!おすすめキャンプ飯5選

1-1. 【豪快】みんな大好き「カレーライス」
みんな大好きカレーライスは、具材をたっぷり入れて大鍋で豪快に作るのがキャンプ流!手軽で失敗知らず、食べごたえもバッチリ。子どもも大人も笑顔になる安心の定番メニューです。
レシピの一例
●材料例(6人分):
- 牛肉または鶏もも肉…600g
- 玉ねぎ…3個(スライス)
- にんじん…2本(半月切り)
- じゃがいも…3個(大きめの一口大にカット)
- カレールウ…1箱(6〜8皿分)
- 水…1.2L
- サラダ油…大さじ1
●作り方:
- 鍋にサラダ油を熱し、玉ねぎをしんなりするまで炒める。
- 肉を加えて焼き色をつけ、にんじん・じゃがいもを入れてさらに炒める。
- 水を加えて沸騰したらアクを取り、中火で15〜20分煮込む。
- 火を止めてルウを入れ、よく溶かす。
- 再度弱火で5〜10分煮込めば完成。
●ポイント:
- 具材のアレンジも自由。かぼちゃ、とうもろこし、ズッキーニ、茄子、トマトなどの夏野菜を入れてもGOOD♪
- じゃがいもは事前にレンジ加熱や下ゆでで煮崩れ防止。
- ごはんはレトルトや保温ジャーの活用も◎。
1-2. 【盛り上がる】串焼きBBQスタイル
串焼きBBQスタイルは、好きな具材を串に刺して焼くだけだから簡単&盛り上がる!焼き加減も自分好みにできて、子どもも大人も夢中になる夏キャンプの定番メニューです。
レシピの一例
●具材アイデア(各6人分):
- 鶏もも肉(塩麹漬け)…600g
- ウインナー…12本
- パプリカ(赤・黄)…各1個(角切り)
- ズッキーニ…1本(輪切り)
- とうもろこし…1本(輪切り)
- しいたけ…6枚
- サラダ油・塩・こしょう…適量
- 焼き鳥のたれ…お好みで
●作り方:
- 鶏肉は2〜3cm角にカットし、塩麹(大さじ2)でもみこんで冷蔵または冷凍。
- 野菜は前日までにカット&保存袋で持参。
- 竹串に交互に刺し、油を塗ってから焼く。
- 焼きながらお好みでタレや塩こしょうを振る。
●ポイント:
- 下茹でしたとうもろこしや焼きやすいウインナーが人気。
- 食材をあらかじめ串に刺して持参すると現地でラク。
1-3. 【ひんやり系】冷やしそうめんバイキング
冷やしそうめんバイキングは、暑い日でもツルッと食べやすくて大人気!好きな具材を自由にトッピングできるから、子どもから大人まで楽しめて、準備もワクワク盛り上がります。
レシピの一例
●材料例(6人分):
- そうめん…6束(約300g)
- めんつゆ(希釈タイプ)…300ml(冷水で2〜3倍に希釈)
- きゅうり…1本(千切り)
- 錦糸卵…卵3個分
- ミニトマト…12個(半分にカット)
- ツナ缶…1缶(油を切る)
- 大葉…6枚(千切り)
- 氷…適量
●作り方:
- そうめんをたっぷりの熱湯でゆで、冷水でしっかり冷やす。
- トッピング具材は事前に準備し、冷やしておく。
- 大きめのボウルに氷水とそうめんを浮かべて、冷たさをキープ。
- 各自好みの具材を取り、冷たいつゆでいただく。
●ポイント:
- スープジャーでめんつゆを冷やしておくと便利。
1-4. 【お米で満足】パエリア風炊き込みごはん
パエリア風炊き込みごはんは、主食とおかずが一度に楽しめる満足メニュー。ダッチオーブンで豪快に作れて、みんなで取り分ければ盛り上がること間違いなし!夏野菜もたっぷりで彩りも◎
レシピの一例
●材料例(6人分):
- 米…3合(無洗米)
- ツナ缶(オイル漬け)…2缶
- 冷凍シーフードミックス…200g(解凍不要)
- ミックスベジタブル…100g
- パプリカ…1個(細切り)
- コンソメ…小さじ3
- 水…600〜650ml
- 塩・こしょう…適量
- オリーブオイル…大さじ1
- レモン…1個(くし切り)
●作り方:
- お米は15分浸水させて、ザルに上げて水を切りさらに15分置いておく
- 大鍋にお米とすべての材料(油ごとのツナ缶含む)を入れて混ぜる。
- 蓋をして中火〜弱火で約15分炊く。
- 水分がなくなったら火を止めて10分蒸らす。
- 仕上げにオリーブオイルを回しかけ、レモンを添えて完成。
●ポイント:
- 焦げ付きが心配な場合はクッキングシートを敷いても〇。
- 冷凍シーフードで保冷効果も。
1-5. 焼きとうもろこしバター醤油ライス
甘みたっぷりのとうもろこしと香ばしい醤油の香りが食欲をそそる、夏らしい炊き込みごはん風メニュー。炭火やバーナーで焼いたとうもろこしをほぐし、炊きたてごはんと混ぜるだけでも美味!
レシピの一例
●材料(4〜5人分)
- 米 2合
- 生とうもろこし 1本(加熱して粒をそぐ)
- バター 大さじ1〜2
- 醤油 大さじ1
- 顆粒だし(または昆布茶) 小さじ1
- 水 適量
●作り方:
- 炊飯前にとうもろこしを丸ごと焼き網で焼き、焼き色がついたら粒をそぐ。
- メスティンまたは鍋に米・水・顆粒だし・醤油を入れ、軽く混ぜる。
- そいだとうもろこしを乗せて、通常通り炊飯。
- 炊き上がったらバターを加えて混ぜ、香りよく仕上げる。
シンプルですが、香ばしさと甘みが絶妙で子どもにも大人にも好評。冷めてもおいしいので、おにぎりにして持ち歩いても◎。
2. 夏に嬉しい!アウトドア用ドリンク&デザート

2-1. 冷凍フルーツポンチ
冷凍フルーツポンチは、暑い夏にぴったりのひんやりデザート!カラフルなフルーツと炭酸のシュワっと感で、見た目も味も爽やか。クーラーボックスで冷やしておけば、食後の楽しみに最適です。
レシピの一例
●材料(6人分):
- ミックスフルーツ缶(シロップ漬け)…2缶
- キウイ…2個(スライス)
- 冷凍みかん…200g
- 冷凍ブルーベリー…100g
- サイダー(無糖または微糖)…500ml〜700ml
- ミントの葉(あれば)…少々
●作り方:
- 大きめのジッパーバッグまたはタッパーにフルーツをすべて入れる。
- サイダーを注ぎ、冷凍庫で凍らせる(前日)。
- キャンプ場ではクーラーボックスから出して、半解凍状態で楽しむ。
●ポイント:
- 保冷剤代わりにもなる。
- 炭酸の代わりにスポーツドリンクでもOK。
2-2. 冷やし白玉フルーツ
もちもちの白玉に、冷たいシロップとカラフルなフルーツを添えたひんやり和風デザート。作って冷やしておくだけで食後にさっぱり癒やされます。見た目も可愛くて子どもにも大人気!
レシピ(一例)
材料(6人分):
- 白玉粉…150g
- 水…120ml程度(様子を見て調整)
- 缶詰フルーツ(みかん、桃など)…2缶
- 氷…適量
- ミントの葉(あれば)…少々
作り方:
- 白玉粉に水を少しずつ加えながらこね、耳たぶくらいのやわらかさにする。
- 小さく丸めて沸騰したお湯に入れ、浮いてきたらさらに1分ほど茹でて冷水にとる。
- フルーツ缶のシロップと一緒に白玉を盛り付け、氷を添えて完成。
ポイント:
- 白玉粉は常温保存OKで持ち運びやすい。
- フルーツは缶詰でも冷凍でもアレンジ自由。
3. 夏の食材保存&持ち運びテクニック

3-1. 食材は下処理して冷凍!
- 肉や魚は味付けしてから冷凍すると、うま味が保たれやすい。
- 野菜も炒め用はカットして冷凍しておくと楽
例:
- 鶏肉の塩麹漬け冷凍
- 野菜ミックス(玉ねぎ・パプリカ・コーン)※冷凍した野菜はどうしても食感が変わってしまうので加熱調理に使いましょう。ブロッコリーやほうれん草などの葉物野菜は茹でてから冷凍に。人参・じゃがいも・大根など、大きく切る場合は、冷凍すると繊維が残り食感が悪くなるので生での冷凍は不向きです。
3-2. クーラーボックスの使い方
●基本ルール:
- よく冷えた保冷剤を下段に敷く
- 要冷蔵の食材は一番下→冷気は下に溜まる
- 使用頻度の高い食材は上部に
●応用術:
- 凍らせたペットボトルを保冷剤がわりに
- クーラーバッグと併用して開閉回数を減らす
3-3. 卵や乳製品の持ち運び
- 卵は専用ケースで保護&冷却を
- 牛乳やチーズは開封せず冷凍で持参も可能(冷蔵庫代わり)
3. 調理・片付けが楽になる便利グッズ
キャンプでは「美味しさ」だけでなく、「準備や片付けのしやすさ」も大切なポイント。ここでは、夏キャンプを快適にするためのおすすめ便利グッズをご紹介します。
- スキレット:厚手の鉄製フライパンで、熱が均一に伝わりやすく保温性も高いのが特徴。ステーキやハンバーグ、焼き野菜など、香ばしく仕上げたい料理にぴったり。見た目も映えるので、そのままテーブルに出してもOK!
- ホットサンドメーカー:パンを挟んで焼くだけでなく、餃子やスイーツ、焼きおにぎりなどアレンジ無限。直火式はアウトドア向きで、調理する時間自体も楽しみに変えてくれます。
- 折りたたみバケツ:洗う時のシンク代わりや食べ終わりの食器入れ、氷水を張って飲み物や果物を冷やすこともできます。キャンプギアや食材の収納にも便利で、使わないときはコンパクトに収納することができます。
- 使い捨てまな板シート&カッター:特に生肉・魚を扱うときに衛生面で便利。調理後はそのまま処分できるので洗い物を減らせ、雑菌の繁殖リスクも抑えられます。まな板代わりにお皿に敷いて使うのもおすすめ。
4. 食中毒を防ぐ!夏キャンプの衛生対策
- 手洗い用にアルコールジェルやウェットティッシュを常備
- 生肉や魚に使った調理器具は専用に分ける
- 氷や保冷剤は「食材用」と「飲料用」で分ける
- 余った食材は保冷がきかない場合は無理に持ち帰らず処分を
5.暑さ対策は必須!
近年は連日猛暑日になるなど、日本列島各地で暑さを伝えるニュースが多く聞かれますね。
水分補給や服装などの暑さ対策をすることはもちろん大切ですが、現地の気温・湿度、お天気情報などを事前に確認しておくことが重要です。
服装と着替え
終始汗ばむ季節は、着替えが必需品。特に設営や調理などでは汗だくになることもあります。汗を拭くタオルと着替えを多めに持参しましょう。
タープ
キャンプを含む夏のアウトドアでは、日陰が必需です。大きめのタープを用意して日陰のスペースを多く確保できる工夫をしましょう。
クーラーボックスや調理器具なども日陰に。テント内に入れる場合もありますね。夏のキャンプでは、熱や湿気がこもりやすいので、通気のよい夏用のテントを準備しましょう。
こまめな水分補給とアルコール摂取時の水分補給
とにかくこまめな水分補給が重要です。
キャンプやアウトドアでのありがちな間違いは、ビールを飲んで水分補給をしている気分になってしまうこと。
夏のキャンプ・アウトドアで飲むビールは最高ですが、アルコールは利尿作用があるので、飲んだ量以上に水分が体の外に出てしまいます。また、アルコールは体温調節機能を低下させる可能性もあります。さらに深酒による睡眠不足は、疲労蓄積の原因となり、熱中症のリスクが高くなります。
ビールなどアルコールを飲むときは、必ず水も一緒に飲むように心がけましょう。
特に気温が高い時など、ときにはアルコール摂取を控えることも大切です。ノンアルコールビールなどに変えるのもオススメです。
現地の気温や天気をチェックする
必ず目的地の気温や天気予報を確認して出かけましょう。
あまりに猛暑になる日など、場所によっては控えた方がよい場合もあります。日帰りやコテージ泊に切り替えるなどの方法もあります。特にご年配者やお子様がいる場合は、気温の高い日のアウトドアは控える決断も必要です。
猛暑が続く夏休みシーズンであれば、涼しい地域に足を伸ばすのが断然おすすめですが、この場合も服装の準備などのために、朝晩の気温などあらかじめ確認しておきましょう。
ちなみに、キャンプ泊で快適に眠れる気温は18~24℃(湿度40~60℃のとき)といわれています。
6. まとめ:夏キャンプこそ工夫で楽しさ倍増!
夏のキャンプやアウトドアでのご飯づくりの課題は「暑さ」と「傷みやすさ」。
この2つをクリアできればより快適で思い出に残るアウトドア体験が可能になります。
今回は夏休みに合わせて、ご家族や仲間との多人数を想定したキャンプ飯を紹介しています。
- 大人数だからこそ楽しめる豪快メニュー
- 保存や準備にひと工夫した安心・安全な食材管理
- 便利グッズを活用した時短&ラク調理
どれもほんの少しの工夫で、ぐっと快適になります。
みんなで作って、みんなで食べる喜び。大自然の中で味わうご飯は、それだけでごちそうです。この夏、ぜひ家族や仲間と一緒に、「おいしい」も「楽しい」も満喫してください!
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