「きんかんのど飴~♪」でも知られる通り、昔から金柑といえば風邪をひいたとき、また風邪予防としても多くの人に親しまれてきました。
金柑は直径3㎝ほどの小さな果実ですが、ビタミンなどの栄養素を多く含んだとても優秀な食材です。
今回は、金柑の甘露煮のレシピを紹介します♪
そのまま食べてもよし、お茶うけや料理の色どり、お湯や炭酸で割って飲むのもおすすめ。
金柑の効能を体に取り入れて、元気に冬を乗り切りたいですね。
『金柑(キンカン)の甘露煮』レシピ
使った道具
- サービングポット2qt
- スキレットカバー(蓋)
- キッチンペーパー(落し蓋)
普通の鍋でももちろんOK。
材料
- 金柑 400g
- 砂糖(グラニュー糖がおすすめ)240g
- 水 300ml(普通の鍋の場合は400mlくらい)
- しょうゆ 少々
作り方
1、下準備
金柑は洗ってヘタの取り除き、包丁を使って縦に6~7本、およそ等間隔に切込みを入れる。
2、あく抜きをする
鍋に金柑を入れ、浸る程度の水を入れて煮立たせ、5分程度ゆでてからザルにあげる。
3、煮込む
鍋に金柑を戻し、砂糖、水を入れて中火でひと煮立ちさせ、弱火にしてアク取りのキッチンペーパーを落し蓋替わりにかぶせ、スキレットカバー(蓋)をして約15分煮込む。
4、味を調える
味のアクセントにしょうゆを少々入れ、全体をゆっくりかき混ぜて味が均一になじんだら出来上がり。
5、保存する
熱湯消毒した保存用の瓶に移し替え、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やし保存する。
ポイント
金柑に切込みを入れる際に、深く切込みを入れすぎると煮崩れてしまいます。金柑の皮はとても薄いので1ミリ程度の深さの切込みで十分。丸のまま形を残したい場合は爪楊枝で数か所穴をあける方法もあります。
すっきりとした甘さに仕上げたい場合は、砂糖はグラニュー糖がおすすめ。上白糖や三温糖を使うとまったりと深い甘さになります。お好みで変えてみてくださいね。
保存期間は冷蔵で2週間程度を目安に食べきりましょう。ジップロックなどで冷凍保存も可能です。
小さくても栄養の宝庫「金柑」の効能は?
金柑は柑橘類の中で最も小さい部類で、別名を姫橘ともいうそうです。ほかの柑橘類と同様、多くは和歌山、高知、鹿児島といった温暖な地域で栽培されます。
キンカンの旬は1月中旬~3月上旬。関東ではスーパーに並ぶことも少ないので、見つけたら迷わずゲット!旬の味を楽しみましょう。
ポイントは「皮ごと食べられる」こと
金柑がほかの柑橘類とちがうところは、皮ごと食べられるところです。そして、この皮にこそビタミンCをはじめとする栄養がタップリと含まれています。
甘露煮を紹介したところではありますが^^;、この栄養を最大限に摂り入れたいなら、やはり生で食べるのがいちばん!
金柑は糖度が高いので、酸味や苦みをさほど感じることなく、おいしく食べることができます。
甘露煮や薄い砂糖水で煮たコンポートなどを作る時も、苦みがない分何度もゆでこぼす必要がありません。生よりは栄養価が落ちてしまうものの、皮ごと煮た甘露煮も昔から風邪をひいたときなどに食べられてきました。
金柑に含まれる栄養素とは?
特に皮に多く含まれるのがビタミンCです。体の調子を整えるのに必要不可欠な栄養素で、風邪の予防や美容、ストレスへの抵抗力を高める効果が期待できます。
また、果物としては珍しくカルシウムが含まれています。カルシウムは体に吸収されにくいという特徴がありますが、金柑にはカルシウムの吸収を助けてくれるビタミンCも多く含まれているので相乗効果が期待できますね。
そのほかにも、毛細血管の強化や血圧の上昇を抑制するとされているビタミンP、抗酸化作用で動脈硬化を予防するビタミンEなどが含まれています。
食べすぎ注意?!
金柑は、小さくて美味しいので何個でも食べれてしまいそうです。
ましてやビタミンなどの栄養が豊富で健康に良いのだからたくさん食べても大丈夫じゃない?なんて思われがちですが、食べ過ぎには注意が必要です。
金柑はアクが強く、食べ過ぎると胃の不調などを起こす可能性があります。
生で食べる場合は1日5個、甘露煮は糖分の摂り過ぎを防ぐため2個程度までがよいとされています。
まとめ
最近、甘露煮やコンポートを作る機会が多くなりました。
というのも、鉄鍋で煮るのがとても調子いいので、次は何を煮ようかといつも考えています。
改めて鉄鍋の魅力って無限大だなと感じています。
栄養の宝庫「金柑」で、風邪の流行るこの季節を乗り切りたいものです。