ふだん、関東ではなかなか見かけることがない金時草(きんじそう)。
加賀野菜のひとつに数えられている野菜ですが、先日とあるスーパーで珍しく金時草を見つけたので即ゲット!
今回は、シンプルにおひたしにして食べます。
金時草とはどのような野菜か、栄養や効能などもまとめていますのでよかったら参考にしてみてください。
金時草(きんじそう)とは?
金時草は東南アジア原産の多年草で、10㎝ほどのやや肉厚な葉は、表面は緑、裏側は紫色をしています。
茹でるとわかめのような濃い色に変色し、モロヘイヤのようなヌメリが出て、絞ると赤紫の汁が出るなんとも不思議な野菜です。
が、味はアクや苦みが少なく、美味しく食べることができます。
さらに、栄養価が高く、この夏の時期に必要な成分が豊富に含まれています。
加賀野菜として全国に知られている金時草ですが、「金時草」という名前のほかに、地域によってさまざまな呼び方があります。
熊本県周辺の「水前寺菜(すいぜんじな)」に始まり、愛知県では「式部草」、九州や沖縄では「はんだま」と呼ばれています。
実は熊本地方の「水前寺菜」が最初だったらしい…
金時草の豊富な栄養
金時草は、女性には嬉しい美容系栄養素を多く含む食材として知られています。
葉(紫色の部分)にはポリフェノールの一種「アントシアニン」が含まれていて、これには強い抗酸化作用があり、老化防止や免疫力向上、眼精疲労の改善などの効果が期待できます。
そして金時草のヌメリ成分には、血糖値や血中コレステロールを下げたり、血液をサラサラにする効果が期待できます。
そのほかにも、食物繊維、GABA、鉄分、カルシウム、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンCなど、豊富な栄養素が含まれています。
春から夏にかけて栽培される金時草は、疲労回復や夏バテ防止に期待できそうです。
沖縄(「はんだま」と呼ばれてる)では、昔は不老長寿の葉とされていたらしい…
『金時草のおひたし』レシピ
【材料】
- 金時草 一束
- 塩(茹でる用) ひとつまみ
- 出汁 150㏄
- 淡口醤油 大さじ1
(なければ濃口でもOK) - みりん 大さじ1
1、茎と葉を分ける
金時草の茎は固いので、まずは葉をすべて茎から外すところからはじめます。
茎は細く切って天ぷらにすると美味しいよ♪
2、茹でる
沸騰したお湯に塩をひとつまみ入れ、金時草の葉を入れて約20~30秒茹でます。全体的に葉がしんなりしたらOK。茹ですぎには注意です。
茹でた葉は冷水にさらし、水を切って絞ります。
2、漬け地に浸す
鍋に出汁(150㏄)、薄口醬油(大1)、みりん(大1)を入れて火にかけ、一度煮立たせます。
火を止めたら、熱いうちに水気を絞った金時草を入れ、漬け地になじませるようにして漬けましょう。
冷めたら、器に盛り鰹節をかけて完成!
わかめみたい…。味は苦みが少なくてとても食べやすいよ。
まとめ
季節の野菜は栄養価もとても豊富。
なかなか見かけない地域もあると思いますが、家庭菜園などでも作ることができるようなので、もしかしたらスーパーの生産者コーナーで見かけるかもしれませんね。
栄養豊富な季節の野菜を食べて、夏を乗り切りたいものです。
スーパーで見かけたら即ゲット!一般的に多く出回っている地域がうらやましい!!
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