ダッチオーブンやサービングポットなどの鉄鍋で、ふっくらツヤツヤのご飯を炊くことができます。キャンプやアウトドアはもちろん、普段使いにも♪
この記事では、LODGE社のサービングポット2qtを使って、白米の炊飯の仕方を紹介しています。
ふっくらツヤツヤ『白飯』レシピ
使った道具
サービングポット 2qt
材料
- 米 2合
- 水 400ml
※お米の品種や新米、古米などによって水の適量が変わります。
水加減はお好みで調整してください
作り方
1、洗米・浸水
研いで水を切ったお米と水をサービングポットに入れ、30分(冬季は45分~1時間程度)浸水させておく。
2、中火でスタート
サービングポットを中火にかけ、煮立たせる。
(私の場合、中を確認するために蓋を少しずらしています)
3、弱火で炊く
完全に沸騰しているのを確認できたら、蓋を閉めて弱火で12分炊く。
【炊飯完了の目安】
蓋の隙間から噴き出す蒸気がおさまってきたら、そろそろ炊き上がりの合図。
蓋を開けてお米の様子をチェックしてみてください。まだフツフツと水分があるようなら、蓋をして1分ずつ延長してください。
水分がなくなっていれば炊飯終了。蓋を開けて蒸気が逃げてしまった分、20秒程度おいてから火を止めます。
逆にピチピチ、パチパチという音がしだしたら、水分がなくなった合図なのですぐ火を止めてください。
普通のご飯であれば、パチパチという音がする前に火を止めるのがベスト。お焦げを作りたい場合はパチパチと音がしてから20秒程度してから火を止めます。
4、蒸らす
火を止め、そのまま15分余熱で蒸らす。
5、混ぜる
底からふっくらと混ぜたら完成。
ポイント
1、「シーズニングができている」が大前提
恥ずかしながら、これは私の失敗談。
何も知らなかった数十年前、鉄鍋でご飯を炊くとおいしいという話を聞いて、押し入れの奥にしまってあったダッチオーブンを引っ張り出してきました。
多少サビがあったものの、おおむねきれいなので、しっかりとたわしで洗っていざ炊飯。
出来上がったご飯は、茶色く、鉄臭さが充満し、とてもとても食べられたものではありませんでした。
今考えると、あたりまえだろう!という感じですが、シーズニングの大切さを痛感した出来事でした。
このようなことにならないよう、しっかりとシーズニングができている鍋を使いましょう。
2、浸水と蒸らし時間はしっかりとろう
鉄鍋炊飯で最も重要なのは、浸水と蒸らしです。ここを省略するとおいしいご飯ができません。時間がなくても必ず一定時間の浸水と蒸らしは行いましょう。
逆に火を入れる時間に多少誤差があっても、ここがしっかりできればおいしいごはんが炊き上がります。
おすすめアレンジ
パリッと程よいお焦げができるが鉄鍋の特徴。これを生かして、炊きたてのご飯の上にナムルをのせれば鉄焼ビビンバになります。
ジュージューと音を立てながら熱々のビビンバは最高です。
「はじめちょろちょろ中ぱっぱ」を再現する
「はじめちょろちょろ中ぱっぱ・・・」一度は聞いたことがあるこのフレーズ、炊飯器が存在しなかった時代に、薪をくべて鉄釜でご飯を炊く『火加減と手順』を覚えやすく歌にしたものです。
これは鉄の羽釜を使っていた時代の歌。要するにこれを再現したらダッチオーブンやサービングポットでもおいしいご飯が作れるというわけです。
この「はじめちょろちょろ中ぱっぱ」には続きがあります。
はじめちょろちょろ中ぱっぱ、じゅうじゅう吹いたら火をひいて、ひと握りのワラ燃やし、赤子泣いてもふた取るな
今回の炊飯に当てはめて解説すると・・・
「はじめちょろちょろ」
文字通り、「最初はとろ火で」という意味です。じっくり時間をかけて温度を上げていくことでお米に水を吸水させることを指しています。
今回の場合、この部分が「浸水」の時間になります。
ダッチオーブンやサービングポットなど、現在の鉄鍋は性能面から熱伝導に非常にすぐれているので、すぐに温度が上がってしまいます。そのため、火にかけず30分~1時間じっくりと浸水させて吸水させます。
「中ぱっぱ」
「中頃に火を強くする」という意味です。
今回の場合、浸水が終わり火にかけて煮立たせる段階です。
「じゅうじゅう吹いたら火をひいて」
ジュージューと水が吹きこぼれだしたら弱火にする、という意味です。
今回は、しっかりと煮立ったことを確認して弱火にしています。
「ひと握りのワラ燃やし」
釜の中の水分を飛ばすために、少し追い焚きをするという意味です。
「赤子泣いてもふた取るな」
これは蒸らし段階の鉄則。赤ちゃんが泣いていても絶対にフタをとってはいけない、それほどこの蒸らし段階は大事なポイントだということです。
まとめ
サービングポットでの炊飯を紹介してきました。
同じようにダッチーオーブンやスキレットでもご飯を炊くことができます。(その場合、研いだ米と水を入れたときに鍋の6分目以下になるようにしましょう)
はじめはうまくいかなくても、2回、3回と回を重ねるにつれて加減がわかってきますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。