実山椒のオイル漬け｜山椒の効能で夏バテ防止対策

敷地内の竹林に山椒の木が1本あります。

ゴールデンウイーク明け、木の芽が大きく育つ頃、青い実山椒が実ります。

実山椒はキリリとしたスパイシーな香りと辛みが特徴。
和のスパイスとしていろいろな料理に使われますね。

今回はどうしてもやりたかった料理がありまして…実山椒をオイル漬けにしました。
（こちらはまた後程＾＾）

山椒の効能も紹介していますので、夏バテ防止にもお役立てください。

和のスパイス「山椒」を知ろう

山椒について

日本原産、ミカン科サンショウ属の落葉低木。
北海道から屋久島、また、朝鮮半島南部まで自生しています。

実山椒は、山椒の雌株についた実を収穫したもの。
また、レモンや柚子と同様、枝には鋭いトゲがあるのが特徴です

強い日差しや乾燥には比較的弱く、森や雑木林の少しじめっとした木陰に生えていることが多いようです。

食品として使われる山椒

山椒の葉（木の芽）

山椒の葉は、実と同様に爽やかな香りがします。

和食で使う比較的小さな葉は「木の芽」と呼ばれます。
木の芽和えや木の芽味噌のほか、吸い物の吸い口としても利用され、香り付けや味のアクセントに欠かせないものです。

山椒の実（実山椒）

5月に収穫できる青く柔らかい実は、佃煮や醤油漬け、ちりめん山椒などに使われます。
ピリリとしびれるよう辛みと、清涼感ある香りが特徴です。

山椒の花（花山椒）

先ほども触れましたが、山椒には雌株（メス）と雄株（オス）があります。 両方とも花を咲かせますが、その後メスは実をつけるのに対し、オスは実をつけません。
花山椒は、一般的に実をつけない雄株の花のつぼみを指します。

花山椒は日本料理の添え物に使われるほか、佃煮の材料などにも使われます。

果皮（粉山椒）

夏の終わりから秋にかけて収穫される実山椒です。
成熟した実を乾燥させ、黒い種子を取り除いた果皮は、粉山椒としてウナギの蒲焼に添えられたり、七味唐辛子の材料としても使われます。

実山椒の収穫時期

実山椒の収穫時期は1年に2回。
地域によって異なりますが、5月のゴールデンウイーク明け頃と、夏の終わりから秋にかけてが収穫時期です。

収穫の時期によって違う、実山椒の特性を生かした加工方法があります。

①5月頃
収穫できる実山椒は緑色で柔らかく、しょうゆ漬けや佃煮などにします。

②夏の終わりから秋にかけて
収穫できる実山椒は固く、乾燥させて黒い種子を取り除いた果皮は粉にして「粉山椒」としてウナギの蒲焼などに添えられます。

実山椒の効能

日本では古くから、漢方としても活用されてきました。

では私たちの体にどのような効果が期待できるのか、ここからは実山椒が持つ成分の効能を紹介していきますね。

① サンショオール

山椒の持つ独特なピリリとした辛味成分です。内臓の働きを活発にする働きがあります。
消化不良の改善改善、新陳代謝を促す、冷え症や肩こり・神経痛の改善、殺菌・抗菌作用などに効果が期待できます。

うなぎに山椒を添えるのは、殺菌効果や食中毒予防効果を期待するためでもあります。

② シトロネラール

柑橘系植物が持つ香り成分です。
鎮静・鎮痙作用、抗菌、殺虫作用や抗炎症作用を持っています。

そのため、シトロネラールの香りを含むエッセンシャルオイルは、虫よけにも利用されています。

③ ジテルペン

山椒がもつ爽やかな香り成分です。
免疫細胞を活性化し、抗酸化作用を高める働きが期待できます。

『実山椒のオイル漬け』レシピ

今回は実山椒をオリーブオイル漬けにしました。

材料

• 実山椒　　50ｇ
• エキストラバージンオリーブオイル　80ml
• 塩　　ひとつまみ

作り方

１、実山椒を洗う

余分なゴミを取り除き、流水で洗う。

２、茹でる

鍋にお湯を沸かし、実山椒を5分間茹でる。

３、実をほぐす

茹でた実山椒を冷水にとり、冷えたら実を小枝からはずす。

４、水にさらす

そのまま冷水に1時間さらす。

５、オイルに漬ける

実山椒は水を切り、キッチンペーパーで水分を拭き取る。

熱湯消毒した保存用の瓶に、実山椒、オリーブオイル、塩を入れてかき混ぜる。

蓋を閉め冷蔵庫で保存する。6時間ほどで食べられる。

まとめ

サラダや冷奴、山椒の実のペペロンチーノ、そうめんのつゆに入れたり、炒め物にも加えてみても美味しいです。

連日真夏日が続く毎日、熱さで食欲がわかないな～
そんなときは、ぜひ試してみてくださいね♪